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食感や素材もいろいろ。年齢や好みに合わせて選ぶ

気まぐれ猫ちゃんのための食事提案

猫ちゃんのごはん事典
猫ちゃんのごはん事典

猫ちゃんとのHappy Life のために
監修:桑原動物病院副院長 桑原久美子

  • 大切なパートナー あなたの猫ちゃんを迎える前に
  • すべての基本 猫ちゃんの食事
  • もう迷わない キャットフードの選び方
  • 気まぐれ猫ちゃんのための食事提案
  • 健全な食事の与え方
  • 予防と早期発見
  • もっと知りたい猫ちゃんのこと

4.気まぐれ猫ちゃんのための食事提案

4.気まぐれ猫ちゃんのための食事提案

「 食べやすさ、与えやすさなどから選べるタイプもいろいろ 」

猫ちゃん用のフードは、「ドライフード」と「ウェットフード」の2つに大きく分けることができます。また、その素材は魚肉、畜肉に大別され、さらに魚肉でもかつおやまぐろなど、猫ちゃんの嗜好に応えられるようにさまざまなものが市販されています。猫ちゃんのフードを選ぶときに、知っておきたい基本として3つのことに注意すると良いでしょう。

  • フードの種類 ドライフードとウェットフード
  • まぐろ、かつお、鶏肉...材料もいろいろ
  • フード容器もいろいろ

フードの種類 ドライフードとウェットフード

フードの種類 ドライフードとウェットフード

1.ドライフード

「ドライフード」は、水分含有量が10%程度あるいはそれ以下の栄養バランスのとれた「総合栄養食」として、親しまれています。ウェットフードに比べて同じ重量あたりのエネルギー量が高いため、効率よく栄養を摂ることができます。適度な硬さが歯石や歯周病予防にも有効です。また、開封後の保存性も高く、食べ残しがあっても、食器に入れたまま出しておくこともできます。仕事などで家を留守がちにする方には「ドライフード」が適しているといえるでしょう。風味が落ちないよう小分けにしたり、猫ちゃんの年齢や好みに合わせて選べるように粒の大きさや形にも配慮して作られています。

2.ウェットフード

「ウェットフード」は水分含有量が75%程度と高く、主に素材を活かして作られています。風味がよく食べやすいという特徴を持ち、「総合栄養食」だけでなく、バラエティに富んだ「副食(一般食)」も多く市販されています。「副食(一般食)」を与える場合には、栄養の偏りがないように「総合栄養食」と併用して与えましょう。

まぐろ、かつお、鶏肉...材料もいろいろ

まぐろ、かつお、鶏肉...材料もいろいろ

猫ちゃんは、食事の味だけでなく、匂い、食感、湿度、温度などによっても好き嫌いが変わります。特に猫ちゃんの嗅覚は大切な役割を果たしています。離乳する前後に摂った食事がその後の好みを決めると言われますが、例えば慣れ親しんだ魚主体のフードに興味を示さなくなったら、鶏肉などの肉主体のフードを加えるなどして、猫ちゃんの好みに合わせて食事を切り替えてみましょう。ただし、ガラッと変えると、成分の違いにより下痢をする猫ちゃんもいるので注意が必要です。他の素材を少しずつ混ぜて慎重に変えていきます。

フード容器もいろいろ

フード容器もいろいろ

「ドライフード」のパッケージのほとんどは〈袋〉もしくは〈箱〉で市販されています。フードの風味が落ちないように小袋に分けてある製品などもあります。賞味期限や保存方法をよく確認し、正しい方法で保存しましょう。開封したドライフードは、しっかりと密封して湿気が少なく直射日光の当らない冷暗所で常温保存するようにしましょう。

「ウェットフード」〈缶詰〉が主流ですが、他にも〈パウチ〉〈カップ〉などがあります。給与後の容器も、そのままゴミとして捨てられるもの、丸めてコンパクトにできるもの、また資源ゴミとして回収できるものなど、飼い主の選択の幅が広がっています。生活環境に合わせて保管のしやすさや与えやすさなどから、容器を選ぶというのも選択肢の一つかも知れません。開封後、ウェットフードが余ってしまった時は、他の容器に移し替えて必ず冷蔵庫で保存し、早めに与えましょう。

コラム:ウェットフードのタイプ

コラム:ウェットフードのタイプ

同じ「ウェットフード」でも、いくつかのタイプがあります。猫ちゃんの嗜好や体調、年齢に合わせて与えましょう。

フレーク
フレークタイプ画像
水煮タイプ
ゼリータイプ
パテ
パテタイプ画像
ムース
ムースタイプ画像
ペースト
ペーストタイプ画像
スープ
スープタイプ画像

監修:桑原久美子
日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)獣医学部卒業。
神奈川県藤沢市 桑原動物病院副院長。
開業しながら、多数の犬・猫・小鳥を伴侶にし、経験をもとに獣医師と患者の立場で執筆活動をしている。主な著書に「正しいネコごはん 愛のQ&Aブック」(角川グループパブリッシング)、「新・子ネコの育て方百科―誕生から12ヶ月まで ネコの気持ちがわかるやさしい育児書」(誠文堂新光社)がある。

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