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しつけ

子猫をしつける方法 トイレ・イタズラの対処と環境づくり

2020.4.1
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やんちゃ盛りの子猫には、ひっかいたり噛んだりしてはいけないことを教えなくてはいけません。しかし猫は飼い主の言うことを素直に聞くような習性がなく、しつけは一筋縄ではいきません。
猫の習性を理解すれば、トイレのトレーニングやイタズラの対処などが可能です。しつけは、猫の習性を上手に利用して根気強く行っていきましょう。

監修者:村田 貴輝

日本獣医生命科学大学 獣医学部卒業。動物病院で臨床を経験後、アイシア株式会社入社。
<資格>獣医師、ペット栄養管理士、ペットフード安全管理者

INDEX

猫と暮らす環境づくり

子猫の活動が活発になる生後1ヶ月あたりからは、飼い主が子猫に教えることが多くなります。この頃には自力で排泄できるようになるためトイレを教えます。飼い主が猫にして欲しくない行動がある時には、まずはその行動を起こさない環境づくりを行いましょう。

トイレの基本とトレーニング

子猫のトイレを選ぶ際、成猫になっても使用するのであれば、十分広いサイズを選びましょう。目安は成猫の体長の1.5倍以上と言われています。屋根付きのものは隠れて排泄できますが、臭いのこもりやすい欠点があり、好みが分かれるようです。

いつでもきれいなトイレが使えるように猫の飼育頭数+1個のトイレを用意し、それぞれ離れた場所に置きましょう。 一般的な猫のトイレは、底にペットシーツを敷き、上に猫砂を入れます。猫砂は猫の足が痛くならないような細かいものがおすすめです。固まるタイプの猫砂は清潔感を保ちやすいですが、猫が誤って食べてしまうと健康に問題の生じる恐れがあり、注意してください。

トイレは猫が落ち着いて排泄できるよう、人目につかない静かな場所に設置しましょう。トイレのしつけは、子猫が自分で排泄できるようになる生後3週頃から、次のように行います。

あちこち臭いを嗅いでそわそわし始めたら排泄のサインなので、トイレに連れて行って排泄をさせます。寝起きや食後、遊んだ後が目安のタイミングです。
猫は同じ場所で排泄をする習性があるため、トレーニングを何度か繰り返すうちにトイレを覚えます。もしトイレを覚える前にトイレ以外の場所で粗相をしてしまった場合は、おしっこの臭いが無くなるようきれいに掃除し、猫が嫌いな柑橘系の臭いをつけると良いでしょう。また猫はとてもきれい好きです。トイレはこまめにお掃除しましょう。


環境づくりで問題行動を減らす

ひっかく、噛む、家具での爪とぎ、植木の土を掘ってしまうなどの行動は猫にとって自然なものです。しかし飼い主からすると困った問題行動になり得ます。
猫の習性なのでこれらの行動を止めさせることはなかなか難しいです。

たとえば環境づくりによる対策として以下のような方法があります。

  • テレビなど猫に倒されそうなものは、転倒防止器具をつける

  • 家具や壁で爪とぎをする場合は、市販のイタズラ防止スプレーを活用したりカバーをつけたりする

  • 棚の上に猫に落とされそうなものは置かない

  • 猫が届く範囲に食料品などを置かない

  • ゴミ箱にはふたをする など

“猫にされたくない行動”を防ぐため、猫がそうした行動を“できない環境づくり”から始めましょう。

猫の基本的なしつけの考え方

猫の困った行動を防止するには、猫の性質を理解することが重要です。
猫にしてほしくない行動をやらないようにするしつけで必要な「ご褒美」と「罰」にはどのようなものがあるのでしょうか。猫のしつけの基本をお伝えしたうえで、しつけに効果的な「ご褒美」と「罰」について、タイミングや方法を紹介します。

「ほめて育てる」は効かない?

猫は声掛けだけでほめられても理解できません。そのため猫をしつけるうえで「偉いね」などと言葉だけでほめる行為では、猫が喜ばずご褒美になりません。

ほめる際のポイントは以下のとおりです。

  • 言葉で言うだけではなく、おやつなど猫が喜ぶものをご褒美として与えること

  • 望ましい行動をした時にご褒美をもらえるのだと学習させるため、ご褒美は行動直後に与えること


猫のご褒美は食事・おやつ・なでるなど

猫によって好きなことや喜ぶことが異なります。なでられるのが大好きな猫には、なでられることがご褒美になり、食いしん坊な猫なら食事やおやつがご褒美になります。おもちゃ遊びや、グルーミングもご褒美になり得ます。

例えば猫が壁で爪とぎをして困ってしまうという場合では、猫が壁で爪とぎをしようとしたら、代わりに爪とぎ器を与えます。爪とぎ器で爪とぎをしたらご褒美となる猫の大好きなおやつを毎回繰り返し与えます。すると、猫は爪とぎ器で爪とぎをする方が好ましい(ご褒美がもらえる)ということを学習し、次第に壁よりも爪とぎ器で爪とぎをすることを選ぶようになっていきます。これを何度も繰り返していくうちに、ご褒美がなくても爪とぎ器で爪とぎをするようになっていきます。

このように人にとって好ましい行動をしたらすぐにご褒美がもらえるということを何度も繰り返していると、行動とご褒美が結びついて猫は好ましい行動をとるようになっていきます。このときのご褒美は、猫にとって特別なものであればあるほど効果的です。
ご褒美は、猫の喜ぶ特別なことをしてあげましょう。


猫にとっての罰はご褒美を取り上げること

ひっかき癖や噛み癖を防ぐには、子猫の頃から教えることが重要です。

人にとってしてほしくない行動をとった際のしつけとしては、罰として楽しいことや嬉しいことを取り上げる方法が推奨されています。
具体的には遊んでいる最中などにひっかかれたり噛まれたりしたら、猫に背中を向けます。別室に移動しても良いでしょう。このようにすると、噛んだ行為によって遊びが中断され、楽しさが取り上げられたと認識し、猫が「人間をひっかいたり噛んだりしても良いことがない」ということを学習します。

猫をしつける際の注意

猫との信頼関係を築きながらしつけを行うための注意したいポイントを紹介します。

猫に対するおすすめしないしつけ

猫のしつけを行う上で、ついやってしまいがちなのが以下のような“間違った叱り方”です。

  • 叩くなどの体罰

  • 大きな声で怒鳴る

  • 長時間叱り続ける

  • 時間が経ってから叱る など

これらの叱り方では、猫が叱られている意味を理解できないままただ恐怖を感じるだけです。こうした叱り方が原因で、飼い主を危険人物と判断し信頼関係が破綻してしまう恐れや、ストレスから問題行動や健康問題を引き起こしてしまうことまであります。


問題行動の原因を考える

嫌がっている際にする仕草を見極め、猫が嫌がる原因を取り除けば解消できるかもしれません。例えば猫がひっかいたり噛んだりするのは、何かしら嫌なことをされたと感じた可能性があります。どのようなシーンでひっかいたり噛んだりしているのか思い浮かべてみましょう。

一方でキャリーに入れる、爪を切るなど、猫が嫌がることでも一緒に生活するうえで必要なものもあります。不慣れであったり、過去のトラウマがあったりしたことで「嫌」という強い感情を持っている場合には、猫が喜ぶもので誤魔化しながら段階を踏んで徐々に慣れさせます。
例えば来客が苦手な猫には、お客さんにおやつをあげてもらうようにしましょう。おやつによって怖い感情が少しだけ薄れます。この一連の流れを何度も繰り返すうちに人が来ても怖くないのだと感じるようになります。

いろいろ試しても猫が困った行動を繰り返す場合は動物病院で相談するのも方法の一つです。

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